マンションのインターネット回線方式

インターネット

マンションのインターネット回線方式について解説します。

マンションのインターネット回線方式は、光配線方式、LAN配線方式、VDSL方式の3種に分類されます。

光配線方式

マンションへの引き込みは光ケーブル。引き込んだ光ケーブルをスプリッタで分岐し、各戸までも光ケーブルで配線する方式です。

末端まで光ケーブルで配線しているので、3種類の中で、最も速度が出ます。しかし、引き込みは多数の住戸で共用しているため、戸建で光ケーブルを引き込むタイプに比べると遅くなります。

この方式の場合、住戸内のコンセントに「光」と記載されたコンセント(光コンセント)があります。

LAN配線方式

マンションへの引き込みは光ケーブル。引き込んだ光ケーブルを集合型回路終端装置にて電気信号に変換、分岐し、各戸までUTP 0.5mm-4PのLANケーブルにて、配線する方式です。

分岐がLANケーブルなので、光配線方式に比べると速度が出ません。

この方式の場合、通常下駄箱の中に、HUBが収納されており、各部屋にRJ-45コネクタが接続できるLANの差し込み口があります。

VDSL方式

マンションへの引き込みは光ケーブル。引き込んだ光ケーブルを集合型回路終端装置にて電気信号に変換、分岐し、各戸まで既に配線が布設済である電話ケーブルを接続し、この電話線の利用して、インターネット通信を行うという仕組みです。

光回線普及前に建設されたマンションであっても、既存の電話線を利用してブロードバンド化できるのが特徴です。

電話線を利用するという原理は、ADSLと同じく、DSLの技術が利用されています。ADSLは下り最高50Mbpsですが、NTT基地局からの電話線の距離が数キロメートルになり、伝送損失により、10Mbps程度しか出ません。一方、VDSLは、下り最高100Mbpsと高速であり、同一マンション内のため、距離も数百メートル以下に収まるため、他の2種類の配線方式には劣るものの、ADSLよりは、格段に早いという特徴があります。

この方式は上記のようにマンション構内は既存の電話線を利用しているため、住戸側は電話の差し込み口があるだけなので、見た目ではただの電話線なのか、VDSLに対応しているのかは判別が出来ません。

インターネット完備のマンション

インターネット完備で、入居後すぐにインターネットが使えますといったマンションがあります。このタイプは一長一短があります。

長所は、月額の料金が安いこと。通常、料金は管理費等の固定費に含まれています。

短所は、使っていても使わなくても費用が発生することです。インターネットは要らないと言っても管理費に含まれているため、使っても使わなくても月額費用が発生します。

また、プロバイダが選べないというデメリットもあります。厳密には、プロバイダを変更することができますが、元々のプロバイダの費用がなくならない上に、新たにプロバイダと契約を結ぶ形となるので、2重に費用がかかってしまいます。

僕のマンションの場合

僕のマンションは、LAN配線方式で、インターネット完備のマンションで、業者はe-mansionです。管理費に含まれており、僕の場合、1,500円/月だったと思います。ヘビーな使い方をしていないので、特に速度については、不満がありませんでした。

いつの間にか、スピードアップしていました。コロナでリモートワークが広まった2020年4月にインターネットアクセス回線増強されていましたが、具体的な数値の公表がなかっので、気にも止めていませんでした。

先日、WiFiをメッシュWiFiに変更しようとスピードを測定していたら、100Mbps上限近くのの97Mbpsとかそのくらいの速度で安定していました。どうやらこれは、マンション構内のLANが100Mbpsから1Gbpsなどにスピードアップしたものと思われます。元々ついていたHUBが100Mbpsのものだったので、このHUBをGiga対応のもの(LSW6-GT-8NS/NBK)に変更したところ、約200Mbps程度出るようになりました。構内配線はカテゴリー5eですが、なかなか頑張っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました